「経費をたくさん使えば節税になるって聞いたけど、本当かな?」
「どこまで経費にしていいのか、イマイチ分からない…」
「使いすぎて税務署に目をつけられたらどうしよう…」
個人事業主として頑張っているあなた、こんな風に悩んでいませんか。
節税と経費の関係は、知っているようで実は曖昧だったり、間違った情報に惑わされたりしがちですよね。
この記事では、そんなあなたの悩みをスッキリ解決します。
経費の正しい知識を身につけて、賢く節税するためのポイントを分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたはもう経費のことで不安になることはありません。
安心して経費を計上し、自信を持って事業を進められるようになっているはずですよ。
本記事の信頼性
少し紹介させて下さい。
この記事を書いている
私は祥之助(@syounosukeblog)です。
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✅2020年末に脱サラしてから個人事業主として仕事をしています。
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そもそも経費って何?節税との関係を理解しよう
まずは基本からおさらいしましょう。
「経費」と「節税」、この2つの言葉の意味と関係性をしっかり理解することが、賢い事業運営の第一歩です。
経費の基本的な考え方
ざっくり言うと、経費とは「事業を行うために使ったお金」のことです。
例えば、仕事で使うパソコンの購入費や、事務所の家賃、取引先との打ち合わせで使ったカフェ代などが該当します。
重要なのは、「事業に関連しているか」という点です。
個人的な買い物や趣味で使ったお金は、当然ですが経費にはなりません。
経費計上が節税につながる仕組み
では、なぜ経費をきちんと計上することが節税につながるのでしょうか。
それは、所得税の計算方法に関係しています。
所得税は、売上から経費を差し引いた「所得(儲け)」に対してかかります。
つまり、経費をしっかり計上することで、課税対象となる所得を減らすことができるのです。
結果として、支払う税金が少なくなる、これが節税の基本的な仕組みです。
経費は無限じゃない!知っておくべき上限と注意点
「なるほど、経費を使えば使うほど所得が減って税金も安くなるのか!じゃあ、どんどん経費を使っちゃおう!」
…と、思ったあなた、ちょっと待ってください。
実は、経費はいくらでも使っていいわけではありません。
ここを間違えると、節税どころか思わぬトラブルに見舞われる可能性もあるんです。
「事業に関連する費用」という大原則
何度もお伝えしますが、経費として認められるのは「事業を行うために必要な費用」だけです。
これが大原則であり、最も重要なポイントになります。
例えば、家族旅行の費用や、友人との飲み代などを「経費だ!」と言い張っても、税務署は認めてくれません。
「これは事業に必要な出費だった」と客観的に説明できるかどうかが鍵となります。
金額の上限はある?いくらまで経費にできるのか
「じゃあ、事業に関連していれば、どんなに高額なものでも経費にできるの?」という疑問が湧いてきますよね。
結論から言うと、経費の金額に明確な上限はありません。
ただし、それはあくまで「事業に必要な範囲内であれば」という条件付きです。
例えば、売上が年間100万円の個人事業主が、いきなり1000万円の高級車を経費として計上したらどうでしょうか。
「本当にその車が事業に必要なの?」と疑問に思われても仕方ありませんよね。
売上規模や事業内容に対して、あまりにも不釣り合いな高額な経費は、税務署から指摘を受ける可能性が高くなります。
プライベートとの線引きが重要!家事按分とは
個人事業主の場合、自宅で仕事をしていたり、プライベート兼用のものを事業で使ったりすることも多いですよね。
そんな時に役立つのが「家事按分(かじあんぶん)」という考え方です。
これは、家賃や光熱費、通信費など、プライベートと事業の両方で使っている費用を、事業で使った割合に応じて経費として計上する方法です。
例えば、家賃10万円の自宅兼事務所で、仕事スペースが全体の30%を占めている場合、家賃の30%、つまり3万円を経費として計上できる、といった具合です。
この家事按分の割合は、使用時間や面積など、合理的な基準で設定する必要があります。
経費として認められにくいもの、否認されるケース
具体的にどんなものが経費として認められにくく、場合によっては否認されてしまうのでしょうか。
いくつか例を挙げてみましょう。
- 個人的な飲食費: 家族や友人との食事代など。
- 個人的な遊興費: 趣味のゴルフ代や映画鑑賞費など。
- 過度に高額なもの: 事業規模に見合わない高級品など。
- 事業との関連性が薄いもの: 明らかに個人的な目的で購入したものなど。
- 領収書や証拠がないもの: 何に使ったか証明できない費用。
「これは経費になるかな?」と迷ったら、まずは「事業に本当に必要か?」と自問自答してみることが大切です。
やりすぎ注意!経費計上で気をつけるべきポイント
経費を上手に活用することは節税に繋がりますが、やりすぎてしまうと本末転倒です。
ここでは、経費を計上する際に特に気をつけるべきポイントを3つご紹介します。
領収書・レシートは必ず保管!証拠書類の重要性
「このくらい少額だから大丈夫だろう」と、領収書やレシートをもらわなかったり、捨ててしまったりしていませんか。
これは絶対にNGです。
経費として計上するためには、その支払いを証明する領収書やレシートなどの証拠書類が不可欠です。
税務調査が入った際に、「これは何に使ったお金ですか?」と聞かれても、証拠がなければ経費として認めてもらえません。
日頃から、どんな小さな支払いでも必ず領収書をもらい、きちんと整理して保管しておく習慣をつけましょう。
常識の範囲内か?社会通念を意識する
経費の判断基準として、「社会通念上、妥当かどうか」という点も重要になります。
これは、「一般的に考えて、その金額や内容は事業を行う上で常識的な範囲内か?」ということです。
例えば、一人で経営している小さなデザイン事務所が、毎月何十万円もするような高級レストランで「会議費」として計上していたら、どうでしょうか。
「本当にそんな場所で会議をする必要があったの?」と疑問視されるのは当然ですよね。
自分の事業規模や内容を客観的に見て、常識から逸脱していないかを常に意識しましょう。
税務署に目をつけられる?過度な経費計上のリスク
「節税したいから」という理由だけで、無理やり経費を増やしたり、架空の経費を計上したりするのは絶対にやめましょう。
過度な経費計上や不適切な処理は、税務調査で指摘される大きな原因となります。
もし指摘された場合、本来納めるべきだった税金に加えて、延滞税や加算税といったペナルティが課せられることもあります。
これは、節税どころか大きな損失ですよね。
税務署はプロです。不自然な経費計上は見抜かれてしまう可能性が高いと考えましょう。
賢く節税するために!経費を上手に使うコツ
最後に、経費を上手に使って賢く節税するためのコツを3つご紹介します。
「守り」だけでなく、「攻め」の経費活用も意識してみましょう。
迷ったら専門家(税理士など)に相談しよう
「この経費は認められるのかな…」
「家事按分の割合はどうやって決めればいいんだろう…」
経費の判断に迷ったら、一人で悩まずに専門家である税理士に相談することをおすすめします。
税理士は税金のプロフェッショナルなので、あなたの事業内容や状況に合わせて的確なアドバイスをしてくれます。
相談料はかかりますが、間違った経費計上で後々大きなペナルティを支払うリスクを考えれば、決して高い投資ではないはずです。
正しい知識を教えてもらうことで、安心して事業に集中できるようになりますよ。
日頃からの経費管理と帳簿付けの習慣化
「面倒だから後でまとめてやろう…」と、領収書の整理や帳簿付けを後回しにしていませんか。
これは経費管理で失敗する典型的なパターンです。
日頃からこまめに領収書を整理し、会計ソフトなどを活用して帳簿付けを行う習慣をつけましょう。
毎日少しずつでも記録していくことで、月末や年度末に慌てることもなくなりますし、経費の漏れも防ぐことができます。
正確な帳簿は、正しい節税の第一歩です。
節税目的だけの無駄遣いは本末転倒
「税金を払うくらいなら、何か買って経費にしちゃえ!」という考え方、実は危険です。
確かに経費を使えば所得は減りますが、そもそも必要のないものにお金を使うのは、ただの無駄遣いです。
節税のために100万円のものを買って経費にしたとしても、手元から100万円のお金がなくなることに変わりはありません。
本当にその支出が事業の成長や効率化に繋がるのか、冷静に判断することが大切です。
賢い節税とは、無駄な税金を払わないことであり、無駄遣いを推奨することではありません。
まとめ|経費を正しく理解して、賢い節税を!
今回は、「節税のつもりが逆効果?経費はいくらでも使っていいわけじゃない話」というテーマでお届けしました。
経費は、事業を行う上で必要不可欠なものであり、正しく計上することで節税にも繋がる強力な味方です。
しかし、その一方で、「事業に関連する費用であること」「常識の範囲内であること」といった基本的なルールを守らなければ、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性もあります。
「いくらまでならOK」という明確な上限がないからこそ、私たち個人事業主自身が、経費に対する正しい知識と判断基準を持つことが何よりも重要です。
今日の記事を参考に、ぜひご自身の経費管理を見直してみてください。
そして、不安なことや分からないことがあれば、遠慮なく専門家に相談しましょう。
賢く経費をコントロールして、無理のない節税を実現し、あなたの事業をさらに発展させていきましょうね!