用意するにはどのような書類が必要になるのか教えて!
そんなお悩みにお応えする為、
屋号付き口座開設のメリットと必要書類をご紹介します。
個人事業主の場合
口座はプライベートと事業用を分けておかないと
公私混同した記帳内容になってしまいます。
そうなると、
後々確定申告等で仕分けに時間がかかってしまい、
仕事の負担が大きくなってしまいます。
口座を別にしておくことで
事業のお金の出入りが一目瞭然になります。
個人事業用の口座を開設して、
効率の良い事業運営を目指しましょう!!
少し紹介させて下さい。
この記事を書いている
私はSyounosuke(@syounosukeblog)です。
2020年末に脱サラして個人事業主として
仕事をしています。
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Syounosuke blog 運営人プロフィール
他にも個人事業主が仕事をしていく上で
必要なモノを紹介していますので、
興味のある方はこちらも参考にして下さい。
最低限準備しておきたい 便利な個人事業(フリーランス)開始に必要なモノ
本記事の内容
屋号付き口座開設の
①メリット
②注意点
③必要な書類・印鑑
④開設が可能な銀行
それでは早速、
屋号付き口座開設についてご紹介します。
屋号付き口座とは?名義はどうなる?
法人は法人名義の口座を開設できるように
個人事業主は屋号付きの口座を開設できます。
その際の口座の名義は
「屋号」+「個人氏名」となります。
個人事業主は法人ではありませんので、
屋号だけの口座は基本的に作れないということです。
屋号のみの口座は開設できませんが、
最近では同じ金融機関で1人の個人名義の口座を
2つも開設できないところは多いかと思います。
その場合には「屋号」+「個人氏名」の名義の
口座を開設することで、同じ金融機関で
プライベート用と事業用の2つの口座を持つことができます。
屋号付き口座開設のメリット
屋号付き口座を開設するメリットは次になります。
- 信頼性UP
- プライベートと区別できる
- 確定申告がラクになる
- 会計ソフトと連携しやすい
- 複数の事業ごとに口座をつくれる
それでは詳細を説明します。
メリット①:信頼性UP
会社における会社名になる屋号が入っていることで、
信用性が上がります。
想像してみて下さい、
個人名の口座に振り込むのと
屋号付きの口座に振り込むのとでは
屋号があった方が安心しますよね。
特にネットビジネスなど多くの人から
商品の代金を口座に振り込んでもらう場合は
屋号付きの方が良いかと思います。
また、屋号付きの口座が開設できているということは
その金融機関の審査が通っていることになりますので、
事業としての信頼性UPにつながります。
さらに取引先と屋号で仕事をしている場合、
普段慣れている屋号ではなく、
なじみのない個人名義の口座だと
相手方の振り込みミスも発生してしまいます。
屋号付きの口座にすることでそのような
ミスを防ぐことにも繋がります。
メリット②:プライベートと区別できる
プライベートの口座と区別することで、
事業用のお金の流れと
プライベートのお金の流れを単純に区別できて、
わかりやすくなるだけではなく、
次のような利点があります。
・従業員や税理士にプライベート口座を公開しなくて済む
事業をしていく為には
従業員に通帳の記帳や、口座の入出金などをお願いすることや
税理士などに確定申告をする際に通帳の内容を
公開しなければならないことがでてきます。
その際にプライベートの口座をみられることがなくなります。
・振り込み時本名を伏せられる
一部の金融機関(特に地元に密着している金融機関)であれば、
屋号で振り込みができます。
個人名で振り込みしたくない場合には便利です。
メリット③:確定申告がラクになる
個人事業主は1年間の事業の収入や支出を
確定申告で申告する必要があります。
ここでもプライベートと事業の口座を区別しておくことで、
申告書の作成がスムーズになります。
分けておかないと、
後から何の支払いだったのか仕分ける手間が発生してしまいます。
確定申告書類の正確性も上がりますので、
口座を区別しておくことで、確定申告がラクになることが
一番のメリットといえます。
メリット④:会計ソフトと連携しやすい
会計ソフトにはクレジットカードや口座などと
連携できるものがあります。
会計ソフトと連携しておくと
口座のお金のやり取りを自動で帳簿してくれます。
口座を分けておくことで
この処理をスムーズに行うことができ、
更に確定申告がラクになります。
メリット⑤:複数の事業ごとに口座をつくれる
複数の事業をされて、
屋号をいくつも持っている事業主の方は
屋号ごとの口座をもつことができます。
ここまでが屋号付き口座を開設することの
メリットになります。
屋号付き口座開設の注意点
メリットが多いですが、一部口座開設にあたり、
注意しなければならない点があります。
注意①:最寄りの支店しか開設できない
支店があるほとんどの金融機関では
自宅や事務所など事業拠点から
最も近い支店の口座でしか開設ができません。
注意②:審査が必要
個人事業主の屋号付き口座の開設は
口座を開設する金融機関の審査が必要となります。
金融機関の審査基準を満たしているか
申請書類の確認が必要となります。
注意③:開設までに時間がかかる
口座開設の審査の為、開設に時間がかかる場合があります。
最近では詐欺などの悪質な犯罪が増えているため、
審査の基準も厳しくなっていて、
時間も長くなってしまっています。
開設の申請から約1週間かかることがあります。
注意④:開業届けが必要
事業をしている証明が必要ですので、
開業届けが必要となります。
開業届けを提出する前の準備段階で口座を開設することはできません。
また、事業を始めて数年たっている場合には
開業届けの代わりに確定申告書などの書類の提出でも問題ありません。
必要書類・印鑑
屋号付き口座は誰でも開設できるものではありません。
注意点でもあったように、金融機関の審査を通さなければなりません。
そこで、個人事業主が屋号付き口座を開設するための
必要書類を紹介します。
必要書類
必要書類ですが大きく分けて3種類の書類が必要となります。
※細かい必要書類は金融機関によって異なりますので、
口座を開設する金融機関に事前確認、相談をしましょう。
✅本人確認書類
・ 運転免許所
・ マイナンバーカード
・ 保険証
・ パスポート など
✅ 個人事業確認書類
・ 個人事業の開業届出書
・ 確定申告書
・ 青色申告承認申請書 など
※新規開業の場合は開業届出書しかないのでそちらを提出します。
✅屋号確認書類
屋号を実際に使っていることを確認するため、
次のような屋号が載っているものの
提出を求められます。
・ パンフレット、チラシ
・ ホームページURL(ホームページ確認のため)
・ 事業計画書
・ 水道代や電気代の領収書
・ 郵便物 など
印鑑
事業用口座の銀行印になりますので、
プライベートと別のモノにしておくと便利です。
屋号付き口座開設が可能な銀行
口座を開設するにあたり、
どこの銀行で開設すればいいかという悩みがあるかと思います。
ここでは都市銀行、地方銀行・信用金庫、ネットバンクの特徴を説明します。
都市銀行(メガバンク)
取引先の信頼感を重要視する場合には
都市銀行を選択しましょう。
審査の条件によって口座が開設できない
場合があるため、注意が必要です。
屋号付き口座を開設できる都市銀行は次になります。
- 三菱東京UFJ銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行
地方銀行・信用金庫
地元で開業した個人事業主には
親身になって相談に応えてくれるかと思います。
将来、銀行融資などを考えているのであれば、
個人事業主の場合、都市銀行では審査基準が高いので
地方銀行・信用金庫で口座を開設し、
実績を築いておくと良いでしょう。
ネットバンク
出金、入金さえできれば良いという方には
パソコンから手続きができるため、
店舗がないネットバンクがおススメです。
また、都市銀行や地方銀行・信用金庫よりも
口座の開設が容易にできる特徴があります。
屋号付き口座を開設できるネットバンクは次になります。
- 楽天銀行
- ジャパネット銀行
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行は
屋号だけの口座が開設できる唯一の銀行です。
しかし、注意しないといけないのは
屋号のみの口座が開設できるのは
総合口座ではなく、振替口座となります。
振替口座は通帳を発行することができませんが、
ネットバンキング(インターネットを介した取引サービス)
を利用することで、
通帳のようにお金の動きを確認することができますので、
一度ご検討されてみると良いでしょう。
まとめ
メリットの多さを考えると
屋号付き口座を開設されたほうが間違いなく良いです。
屋号付き口座開設の書類を揃えて、
銀行に口座開設の申請をしていきましょう。
そして、個人事業用の屋号付き口座を手に入れて、
プライベートと区別されたお金の管理をしていきましょう!!